動画|ドラゴンボールGT悟空外伝!勇気の証は四星球のネタバレ感想
“あの頃のみんなはもういない”こんなフレーズが冒頭から流れるドラゴンボールをあなたは観たことがあるでしょうか。
これはアニメ『ドラゴンボールGT』41話と42話の間に放送された番外編で、悟空が神龍と旅立ってから100年後の出来事が描かれています。
なんと、悟空の孫・パンが高齢母となり、悟空の昆孫(孫の孫の孫)が登場するという、近いようで遠い未来のストーリー。
『ドラゴンボールGT』自体が、『ドラゴンボールシリーズ』とは少し世界観が違う、”パラレルワールド”だとも言われたりしています。
しかし、どんな世界にも未来はあるもの。この作品の未来はどんな風になっているのでしょうか。
そして悟空も少しだけ登場!?
それでは詳しくみていきたいと思います!
【動画】ドラゴンボールGT悟空外伝!勇気の証は四星球のネタバレ
悟空が神龍と旅立って100年後。100歳を超えた悟空の孫パンはすっかりおばあさんに。
高祖母となったパンは、孫の孫の孫の孫悟空Jr.と二人で暮らしていました。
悟空Jr.は、容姿は悟空とそっくり。しかし性格は全然違い、パンと修業をするも上手くいかないことだらけ。パンはおじいちゃんである悟空のことを悟空Jr.に話しますが、悟空Jr.はあまり話を聞いていない様子。
また悟空Jr.は臆病で学校ではいじめられていました。同級生にシャープペンを取られてしまいます。
家に帰りパンから「なぜ僕のシャープペン返せと言えないんだ?」と言われても「ムリムリ!」と言う悟空Jr.に、「喧嘩なんか負けたっていいんだ、本当の強さってい…」と言おうとしてパンは倒れてしましました。
病院でパンに”本当の強さとは勇気”だと言われた悟空Jr.
悟空Jr.はパンが言っていたドラゴンボールの話を思い出し、パオズ山に向かう決意をします。
勇気をもって歩き出した悟空Jr. なぜかパオズ山に向かう途中にいつもいじめてくる同級生パックの姿が。二人は一緒にパオズ山を目指しました。
道中、人食いオオカミや魔物に遭遇。悟空Jr.の旅はどうなる!?
【動画】ドラゴンボールGT悟空外伝! 勇気の証は四星球の感想
この作品、悟空たちがいなくなって100年後の話なのですが、個人的には非常にいろんな感情が湧いてきました。
最初に切なさ。これは冒頭で”あの頃のみんなはもういない”と流れるのですが、ここで悟空たち仲間、天津飯やヤムチャ、クリリンなどがズラッと並んだ映像が流れるんですね。
ベビーを倒した後の平和の映像が。
けれど100年が経ち、ナレーションの声は一緒なのに時代が変わり、もうパン以外誰も生きていない世界に胸がキュッとなりました。
次に湧いてきた感情は少しイラッとした感情です。(苦笑)
容姿は悟空そっくりで、声はもちろん野沢雅子さん。こうなるともう悟空の幼い頃にしか見えません。しかし中身は正反対。悟空は少年の頃から何にでも勇敢に立ち向かっていきました。
しかしこの悟空Jr.は…「ムリ」と言い泣いてしまったり、「怖いよ~」と動けなくなったりで、悟空と容姿がそっくりな分、少しイラっときてしまい…(大人気ないですが…笑)
こんなことも…。悟空Jr.がつり橋で怖くて動けないと言い、助けに来た同級生パックの腕を掴むことが出来ず、つり橋は切れてしまいます。悟空Jr.は崖の途中に乗り助かりますが、パックは崖の下へと落ちてしまいました。
悟空ならまずこんなことにはなりません。そしてクマとの出会い。妖魔のゲットーに追われていた子熊が悟空Jr.の前に。子熊は悟空Jr.に助けを求めるような眼をしますが、悟空Jr.は逃げ出してしまいます。これ、結構イラっとしました。(笑)
結局助けに戻りますが、何せ悟空とそっくりなので思わず「うそでしょ?」と言葉が出そうになってしまいそうに。
しかし! 信じられないほど臆病の悟空Jr.ですが、この旅を通して徐々に勇気を持った行動が出来るようになります。
その一つに、妖魔王というとても恐ろしい怪物が現れた時でした。悟空Jr.と子熊を逃がすために親熊が妖魔王と闘います。悟空Jr.が子熊を担いで逃げ、妖魔王が親熊を殺そうとした時でした
それを見た子熊は親熊の元へと駆け出してしまいます。その状況に悟空Jr.は「やめろーっ!!」と叫ぶと超サイヤ人に!
やはりそこは悟空の子孫。ちゃんと悟空の血を引き継いでいました。
最初はイラっとした気持ちもありましたが熊の親子のシーンは感動的で、また悟空Jr.の超サイヤ人になる場面は何だか嬉しく、いろんな感情が入り混じったシーンに。
そして個人的に次のシーンがこの作品一番の見どころになるのではないかと思いました。
それは悟空Jr.が、今はもう廃墟のような悟空とじいちゃんが過ごしたパオズ山の家で目的のドラゴンボールを見つけます。
悟空Jr.は手を合わせドラゴンボールに、”パンばあちゃんを助けてください” “パックを助けてください”と願いました。…しかし何の反応もない四星球。
その状況に涙を流しながら「どうしてお願いきいてくれないんだよー!」と叫び、四星球を投げつけた悟空Jr.。
すると「ドラゴンボールは7つ集めねえとダメなんだ」と言いながら四星球を拾う者が!
悟空です!! 悟空が現れたのです!! ここのシーンは無条件に感動しました。(笑)
そこにヘリコプターに乗ったパンとパックの姿が見え、悟空Jr.は「ドラゴンボールが願いを叶えてくれたんだ!」と振り返るとそこにいた悟空の姿はありません。
「そんなことねえぞ ドラゴンボールじゃねえ みんなお前の勇気のおかげだ がんばれよ孫悟空!」と悟空の声だけが聞こえました。
この悟空の”がんばれよ孫悟空”という言葉が妙に心に残り、とても複雑な気持ちに。
実際にどんな意味が込められているかはわかりませんが、もう悟空がこの世にいないという実感と、この世の孫悟空は悟空Jr.のことで悟空がそのことをしっかりと受け止めている感が何とも言えない気持ちになりました。
悟空がじいちゃんの形見として持っていた四星球。そして今度は悟空の形見として子孫たちが受け継いでいるかと思うと胸が熱くなってきますね。
そしてGTは曲もいいんですよ!
やる気を出させてくれるというか、希望が持てるような曲が多い! この作品で流れた、OPの『DAN DAN心魅かれていく』もEDの『Don’t you see!』両方とも歌詞、テンポ共に最高です!
見る前はテンションが上がり、見終わった後は余韻に浸れる、そんな曲だと思いました。
【動画】ドラゴンボールGT悟空外伝! 勇気の証は四星球の作品情報・登場人物
TVスペシャル『ドラゴンボールGT悟空外伝! 勇気の証は四星球』にはどんなキャラが登場し、またいつ放送された作品なのかをご紹介したいと思います。
登場キャラ
孫悟空 悟空Jr. | 野沢雅子 |
パック | 古屋徹 |
マンバ | 伊藤美紀 |
ラッカル | 曽我部下和恭 |
ゲットー | 青森伸 |
パン | 皆口裕子 |
ナレーション | 八奈見乗児 |
作品情報
制作年 | 1997年3月26日放送 |
時間 | 46分 |
監督 | 稲上晃 |
脚本 | 前川淳 |
OPテーマ | 「DAN DAN心魅かれていく」 歌―FIELD OF VIEW |
EDテーマ | 「Don’t you see!」 歌―ZARD |
悟空たちがいなくなってだいぶ経ってからの話なので少し寂しさも感じましたが、パンが長生きをしてちゃんと悟空の血を引く者を育てていたことは嬉しくもありました。
悟空がいなくなってもちゃんと悟空の血が引き継がれているということを確信出来る、そんな作品だなと思います。
これはアニメの世界の話ですが、よくよく考えてみたら漫画やアニメのその後って不思議な感じがしてきますね。
私たちのように歴史があるのかと思うと、キリがない程色々なことを考えてしまいます。
ましてやドラゴンボールは実際30年以上続いている歴史ある漫画。
このままずっと続いて、いつかリアルに悟空たちの子孫の漫画になっていたら凄いですね。
そんな漫画、一つぐらいあっても面白いかもしれません。
このTVスペシャル作品『ドラゴンボールGT悟空外伝! 勇気の証は四星球』、なかなか侮れないです!