ピッコロとベジータ|似てる二人の関係性を表にして考察!改心した理由や違い・差・仲を会話や出来事から探る
ドラゴンボールに登場するキャラは最初、悟空の敵だったという者が少なくありません。そんな中であなたは誰を思い浮かべますか?
天津飯?ピッコロ?ヤムチャ?ベジータ?等々、たくさんの戦士がいますが、今回はその中でも『ピッコロとベジータ』にスポットを当ててみていきたいと思います!
今ではピッコロもベジータも悟空の仲間として共に闘う仲ですが、かつては両者とも悟空の敵でした。
そんな似たような状況があったり、少し性格も似ていたりと、実は気になるところが多々あるのです。
この記事では二人が改心して今に至るまでの以下のようなことが分かります!
- 二人の似ているところ
- ピッコロとベジータを表で比較!
- 二人の仲は?認め合っている?
- ピッコロとベジータは悟飯に甘い?
そしてピッコロとベジータが悟空と共に戦い始めてるのは人造人間の登場あたりからです。ベジータもピッコロも共通の敵に向かって仲間とはまだ言い切れないような微妙な立ち位置が見応え抜群!
そんな人造人間編は、通常版ならコミック26巻から登場します。今だとカラー版も発売されていて、カラー版の場合は「人造人間-セル編①」から、人造人間が登場します。
特にカラー版は、アニメのように動きや声での表現があるわけじゃ無いのにもかかわらず「色がつくだけで二人の雰囲気」も味わえて、今までとは一味も二味も違うドラゴンボールを体験できます。
「アニメだと尺の引き延ばしが酷く、話が進まなくてアニメって見辛い」なんて方は、人造人間編のカラー版を一度、試し読みしてみるといいですよ!
ピッコロとベジータは似てる?仲間との距離感や改心した理由とツンデレな二人の性格
最初にピッコロのイメージは?と問われたら、クール、冷静・冷酷、無口、いつも一人、意外に優しい、ツンデレなどいろいろ出てくるかと思います。
そしてベジータのイメージは?と言うと、ピッコロで思われたイメージと似たような単語を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
そう。意外に似たところがある二人なのです。ここではその似ている二人についてみていきたいと思います。
ピッコロは悟空と闘って改心した?
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
ピッコロは、悟空がピッコロ大魔王を倒した時、死ぬ間際に自身の分身を…として産み落とされたのがピッコロでした。(卵を口から吹き飛ばします)
3年が経ち、天下一武道会に成長したピッコロが現われ悟空と闘います。激闘の末、悟空に敗れましたが、悟空は瀕死のピッコロに仙豆を食べさせました。
そして悟空はピッコロに「おめえがこのまま死んじゃったら神様も死んじゃうもんな それによ宿敵がいなくなっちまうってのも ちょっとだけさみしいしな」と言います。
そして「きょうのところは このまま引きさがってやるが そのうちかならず きさまを倒し世界をいただくぞ!!」とピッコロも言い、その場から去っていきます。
今では歴然の差が出来てしまいましたが、当時は悟空にとって最強の敵と言えばピッコロで、当時はピッコロも世界征服なども口にしていました。
ピッコロは、ピッコロ大魔王の思惑とは違って最初から一人の戦士のような存在だったようにも思います。
普段は一人で行動し、闘いとなると皆と一緒に闘います。意外に協調性があるタイプなのではないでしょうか。
また、悟空とフュージョンのお手本になったり、ゴテンクスの技に付き合ったりと、たまにコミカルな場面も。
そんなピッコロですが、悟空に一番最初の共闘を持ち掛ける時、“世界征服をするためにジャマだから”という理由で悟空を誘ったのですが、見方を変えれば、『ツンデレ』だとも言えるような気がしますね。
ここでは悟空との関係をご紹介しましたが、改心という言葉を使うならば悟空というより悟飯かもしれません。下の方で触れたいと思います。
サイヤ人の誇り、悟空に託して改心?
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
ベジータはナッパと一緒に地球に侵略にやってきました。
そして地球の戦士(ピッコロも含め)、悟空と闘います。皆が生死をかける闘いになり、ベジータも瀕死の状態に陥りました。
クリリンがトドメを刺そうとすると悟空がクリリンを止めます。
悟空はベジータと闘ったことを「だ…だけどよ…… …こ…心のどこかでうれしくてドキドキしたんだ…ピッコロのときみてえに……」と言い、ベジータを逃がしました。
この行為がベジータのプライドを傷つけ、後に大変なことになってしまうのですが、それはまた別のお話で。
そして次に会ったのはナメック星。史上最強の敵フリーザを前にしてベジータは破れてしまいます。ベジータは“サイヤ人の手で倒してくれ”と悟空に託して死んでいきました。
その後地球に戻ってからベジータはブルマの家で暮らし、最初は慣れ合おうとはしませんでしたが、今では地球の仲間達と何かと行動を共にします。それでも基本一人を好み、常に修行に励みストイック。
悟空のことは、“敵”と言うよりライバルという間柄になっていきました。
ナメック星から地球に戻った時、悟空を生き返らせる案を言ったり、ブルマに家へ誘われた時もツンデレ気味だったように思います。(ドラゴンボール28巻329話)
プライドが高くて根に持っていた時期もありましたが、ベジータもまさに『ツンデレ』という言葉が合うのではないでしょうか。
魔人ブウ編後はベジータの心のわだかまりもなくなったようです。
ベジータもピッコロ同様、悟空とのきっかけは非常に大きなものになったと思いますが、改心となると、ベジータにはブルマの存在だったのかもしれません。ベジータもまた下の方で触れてみたいと思います。
ピッコロとベジータは似ている?
上記のことだけでも二人に共通して言えることは
- 悟空と闘った
- その後すぐに共闘
- 強さへのこだわり
- 素直ではない(ツンデレ)
などが言えると思います。性格もそうですが、悟空との出会いも少なからず影響しているのかなという印象を受けました。
最初は侵略者だったベジータが変わっていったのは、悟空と出会ったからだろうとピッコロが発言した場面もあります。(漫画ドラゴンボール超61話)
次では二人の性格や強さなど、もっと細かくみていきたいと思います!
ピッコロとベジータの違いや差は?二人の関係を表にで比較し考察!
まず、二人を見比べてみましょう。
ピッコロ | ベジータ | |
悟空との最初の出会い&状況 | 天下一武道会【敵として】 | 地球襲来時【敵として】 |
悟空との最初の共闘 | 対ラディッツ | 対フリーザ軍(フリーザ) |
代表的な技 | ・魔貫光殺法
・魔光砲 ・超爆裂魔波 ・他 |
・ギャリック砲
・ビック・バン・アタック ・ファイナルフラッシュ・他 |
能力 | ・再生能力
・手が伸びる |
・サイヤ人の特性として死の淵から復活すると強くなる
(超サイヤ人なる以前) |
変身 | (融合)
・ネイル ・神様 |
・超サイヤ人
・超サイヤ人2,4 ・超サイヤ人ゴット、ブルー |
性格(戦闘時) | ・指示を出すことが多い
・共闘も単独もOK |
・単独を好む
・闘いの天才 |
性格(仲間といる時) | ・冷静、無口、
・恋愛がわからない |
・冷静、無口、
・皆から一歩外れている ・究極のストイック |
よく言う言葉 | ・キサマ
・悟飯 |
・貴様
・カカロット |
家族 | なし | ・ブルマ・トランクス
・ブルマの両親 ・弟ターブル |
二人の差(違い) | ・戦闘力
・闘いの時の考え方 |
悟空との最初の出会い&状況
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
こちらは上記でも述べましたが、二人とも最初は悟空の敵として登場しました。
ピッコロは世界征服のために悟空が邪魔だと言い、ベジータはドラゴンボールを目的として地球侵略にやってきます。
どちらも瀕死の状態になるほどの激しい闘いが繰り広げられました。
神様がピッコロにトドメを刺そうとした時に悟空は止め、ピッコロに仙豆まで食べさせます。そしてまた闘いに来ることを宣言してピッコロは去っていきました。
ベジータもクリリンにトドメを刺されそうになった時、クリリンは悟空に制止されベジータを逃がします。
この時のことを後から思うとですが、ピッコロは闘いの後にはすでに悟空をライバル視していたように見えますが、ベジータは屈辱的に捉えていたようにも見えました。
悟空との最初の共闘
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
地球に一人の宇宙人がやってきました。名はラディッツと言い、悟空の兄だと言います。
そして悟空が“サイヤ人”だという衝撃的事実を告げ、侵略を手伝えと言い悟飯を人質に取りました。
そこへ悟空より先にラディッに会ったピッコロは、とんでもない力を持つラディッツが世界征服の邪魔になると言い悟空に共闘を持ち掛けます。
これが共通の敵を持った瞬間でした。
ベジータは、敵のままナメック星で再び会います。しかし、ナメック星にはフリーザたちがいました。
最初は個々に行動していましたが、ギニュー特戦隊という強い者が現われた時に、クリリンや悟飯たち側となって共に闘います。
直接悟空と共に闘ったわけではありませんが、目的は同じフリーザというところで共闘の類でいいかと思いました。
両者とも再び悟空と闘うことを宣言していましたが、皮肉にも共に闘わなければならない敵が現れた状況は、ピッコロとベジータよく似ていますね。
代表的な技
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
ピッコロもベジータもカッコいい技がたくさんあります。たくさんあるその中でも、ピッコロの『魔貫光殺法』や、ベジータの『ギャリック砲』は聞いたことがあるのではないでしょうか。
『魔貫光殺法』はラディッツ戦で、『ギャリック砲』は悟空との闘いで披露されました。
個人的にですが、ピッコロとベジータの技はとてもオリジナル感が強いように感じます。
ブレていないと言うか、自分の技を確立しているような印象さえ受けました。
二人とも師匠はなく、一人でやってきたことが大きく影響しているのかもしれませんね。
能力
皆さんもご存じで今更ですが、ピッコロとベジータは宇宙人です。
ピッコロはナメック星人、ベジータはサイヤ人です。なので?というのかやはり?と言うのか二人とも特殊能力を持っています。
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
ピッコロは『魔人ブウ編』で石にされてしまい、トランクスが壊してしまうのですが、「……オレはアタマさえ無傷なら再生できるんだ………」と述べ、再生していました。(漫画ドラゴンボール39巻464話)
他にもピッコロは腕が伸びる能力も持っており、数々の闘いで腕を伸ばし闘っている様子が描かれています。
そしてベジータ。彼はサイヤ人で、超サイヤ人になる前までは死にかけて復活するとパワーアップしていました。これはサイヤ人の特性です。
ナメック星でザーボンとベジータの闘いにて「うっかり死にかけたオレを治療してしまったのはまずかったな……そうだったろ?サイヤ人は死からたちなおるたびに戦闘力をどんどんと高めることができる…」(漫画ドラゴンボール23巻268話)
しかし、『人造人間編』で超サイヤ人になってからはそういった描写が見られないので、超サイヤ人になるとその特性は消えてしまうのかもしれません。
変身
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
変身ではないのですがピッコロはナメック星でネイルと、人造人間と闘う時に神様と融合しています。
融合すると二人が一人になり大幅なパワーアップが望めます。ですが見かけ&性格はピッコロのままで、変身というとちょっと違う気もしますが、パワーアップということで変身の分類に。
ベジータはあからさまに変身します。元の黒髪は超サイヤ人になると金髪になり逆立ち、目の色も黄緑色へと変わっていきます。
そして悟空は超サイヤ人3になる様子が描かれていますが、ベジータはありません。超サイヤ人2(超サイヤ人のその上)以降は、超サイヤ人ブルーになった様子が描かれています。
なので、実質的にはサイヤ人3になれるだろうけれど、“なる必要がない”と言った感じでしょうか。
また超サイヤ人4の姿も披露しているのですが、これは『ドラゴンボールGT』のみの変身で、原作のドラゴンボールのストーリー上では悟空共々変身することはありません。
性格(戦闘時)
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戦闘時のピッコロはどちらかと言えば、何かと皆に指示を出している場面が多いような気がします。
ピッコロの有利な点として、複数でも単独でも力が発揮できることではないでしょうか。実際、悟飯とは息の合ったコンビネーションで闘ったりもしています。
一方ベジータは、ほぼ単独で闘うことの方が多いかと。時に強力な敵を相手にする場合に、結果援護したような形になったり、一時だけ共闘したりもあります。
悟空「自分ひとりの力だけで戦いたいんだ …(省略)」
ベジータ「…よくいったなカカロット それこそが……サイヤ人だ」(漫画ドラゴンボール42巻509話)
魔人ブウという強い敵を目の前にして言ったセリフです。
悟空もそうですが、基本サイヤ人は闘うのが好きで、強い相手にも一人で向かっていくのが好きなようですね。
性格(仲間といる時)
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基本ピッコロもベジータもあまり口数が多い方ではありません。
ですが、ピッコロはベジータに比べたら幾分仲間とは会話するようにも感じます。
というのも、ベジータが一人を好み過ぎて特に慣れ合うことがないだけとも言えるかも…。
それは過ごしてきた長さも関係するのかもしれませんね。ピッコロは悟飯とずっと接点がありますし、何かと仲間の集まりに参加しています。
そして「れ……恋愛というやつらしいな…………わからない…………」とボソッということもあったり(笑)(漫画ドラゴンボール35巻418話)
ですがベジータは、いつも一人黙々と修行をしているイメージでピッコロ程、仲間といるイメージはありません。それも『魔人ブウ編』以降はベジータも以前とは違い、仲間の中にいても違和感をかんじないようになってきたような気がします。
アニメ・ドラゴンボールZ第288話では魔人ブウの脅威が去った後、ブルマの家でパーティーが開かれることになりました。
そこには、ベジータがテーブルに着いて指でリズムを取りながらパーティーを楽しむ姿が。その横ではピッコロが腕を組みながら楽しそうに見ています。
そんな一面も見られました。このシーンは必見です!
よく言う言葉
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
両者とも「キサマ」はよく口にします。(笑)どのキャラも言う事はありますが、この二人は他に比べて断然多いかと。
また、元が悪役なだけに「キサマ」という言葉がよく似合ってしまい、逆に名前で呼んだ方が違和感があるなんてことも!?
そして、少しおふざけを込めてですが、ピッコロは「悟飯」ベジータは「カカロット」もよく口にします。
というのも、一緒にいる時間(修行など)が多い事が一つの理由になるのでしょう。ベジータに至っては、唯一悟空を「カカロット」と呼ぶ人間です。なので、余計に印象に残ってしまうのかもしれませんね。
家族
ピッコロには家族がいません。ですが、孫家とはよく一緒に行動したりしているので、孫家は家族みたいな感じになるのではないでしょうか。
ベジータには家族がいます。妻のブルマに息子のトランクス、そして娘のブラ。最初はそっけない感じでしたが、トランクスが少年になってくると一緒に修行をしたりと、親子っぽくなっていきました。
ブウとの闘いで命をかけた時には、トランクスを抱きしめたりもしています。(漫画ドラゴンボール39巻467話)
最初ベジータは、皆といてもどこか馴染めていない雰囲気が漂っていて、どこか孤独な感じがしました。
そこで上記で述べた改心の理由にブルマが関わっているのでは?と思ったのです。
戦闘以外の普段の生活の中、誰とも慣れ合おうともしないベジータはきっと孤独だったと思います。そんな中、そばにいたのはブルマ。
ブルマの物怖じしない性格や、前向きな部分にベジータも徐々に打ち解けていったのではないでしょうか。
二人の差(違い)
何となく似たところのある二人なのですが、あきらかに違いがあるとするならば『戦闘力』です。
それはやはりベジータが『サイヤ人』ということが大きく関係しているでしょう。
ナメック星では、ネイルと融合したピッコロがフリーザと闘うのですが、その時はベジータより戦闘力が高かったと思われます。
人造人間との闘いの時ベジータは超サイヤ人になるのですが、この時はもうベジータの方が戦闘力が高く、この後神様とピッコロが融合してもそのあとまたベジータが修行をすることで、ベジータの方が強くなっていきました。
これ以降、二人の差は広がっていくばかりです。また違いの一つに闘い方があるかと思います。
今では同じ仲間として現われた敵を相手に一緒に闘いますが、ベジータはつい最近までは
“気に入らないなら殺す”というスタンスでした。それに対してピッコロは、“敵を倒す”という感覚でしょうか。
ベジータは元々、星を侵略する侵略者だったので仕方がないのかもしれません。
ピッコロとベジータって仲はいいの?お互いは認めてるのか?
ピッコロとベジータ、二人とも感情的になることはあまりなく、どちらかと言えば一人を好むタイプで人の事は興味がなさそうですが、実はけっこう周りを見ているんですね。
そんな中でも、ピッコロがベジータ、ベジータがピッコロを認めている発言がありました。
そんな様子がわかるシーンをご紹介したいと思います。
ピッコロがベジータを認めた瞬間
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
最初に、ピッコロがベジータを認めているだろうと思われるシーンは『人造人間編』で見られました。
ベジータが人造人間19号を倒して、人造人間20号に揺さぶりをかけます。そして逃げていく20号を前にベジータは仙豆を要求しました。
クリリンは仙豆を渡すのを渋りますが、ピッコロに促されベジータに渡します。
するとピッコロは
「あいつはほんとうに体力をずいぶん失っていたんだ……人造人間が掌からエネルギーを吸い取ることを確認するために…………」
「さっきあの20号とかいうやつと闘っていたら負けていたはずだ……しかし あいつは まだなにかあるかのようなセリフを…… ……やはりベジータは闘いの天才だ………」(漫画ドラゴンボール29巻345話)
と、ベジータの行動を冷静に判断し、認めています。
その後も、「こ…超えたかもしれん… 悟空を……」と言い、そして皆で20号を探しに行く時には、見つけたら自分かベジータに知らせろと言いました。
これはベジータを認めている証拠になるのではないでしょうか。
ベジータがピッコロを認めた瞬間
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
今度はベジータがピッコロを認めている場面をご紹介したいと思います。
ナメック星でのフリーザとの闘いが終わり、ベジータも地球で暮らしていた時でした。突然大きな気が現われます。
その大きな気はフリーザで、皆その気に気付き集まり始めました。ベジータ、ヤムチャ、ブルマたちの元に天津飯がやってきて、ベジータに文句を言ったりフリーザのことを聞いたりと話していました。
するとベジータは
「きさまら しゃべってる前にさっさと戦闘力を消せ!!まぬけめ!!やつらはスカウターをもってるんだ!」
「あのナメック星人はとっくにそうしている…さすがだ」(漫画ドラゴンボール28巻330話)
とさすがと言うことは、それなりにピッコロに対して一目置いている言葉のように感じます。
比較的早い段階で、お互いの事を認めているような発言をしているのではないでしょうか。
二人はいつも冷静で、元は敵というところが似ています。その上でこうした冷静な見方ができるのかなと思いました。
また、ヤムチャや天津飯と違って共に行動したり、慣れ合ったりしない二人。常に闘いの中で仲間達との距離を縮めてきた二人だからこそ、敵を目の前にした状況の中で心境の変化が生まれたのかもしれません。
ピッコロとベジータは仲は良いの?
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
今度はピッコロとベジータは仲が良いのかみていきたいと思います。
普段は特別仲が良さそうには見えないピッコロとベジータ。むしろ、突っかかった話し方をする場面すらあります。
ピッコロが対フリーザでナメック星に駆け付けた時にベジータはピッコロに「役にもたたねえカスを生きかえらせやがって…」と言いました。(漫画ドラゴンボール25巻300話)
両者突っかかる場面も。
トランクスが人造人間のことを伝えに来て、帰っていったあとピッコロは皆に「いっておくが自信のないヤツは来るな!こんどの敵はさらにぶっとんだヤツららしい…」と言うとベジータは「わらわせるな…いちばん自信のないのはてめえじゃないのか?」と突っ込みます。
ピッコロは「なんだと?ためしてみるか?」と返しました。(漫画ドラゴンボール28巻336話)
その一触即発の状況を悟空が止めるというシーンがあったのです。
これ、誰がどう見ても仲が悪く見えますよね。(笑)
けれどそういう訳ではなさそうです。
この前には、ベジータはピッコロに“さすがだ”と言っていますし、どうも様子からいったら“売り言葉に買い言葉”のような気がしました。二人の性格なのだと思います。
また私自身、どういう意味が込められているのか未だにわからないのですが、こんな場面もありました。
セルとの闘いが終わった直後です。皆が引き上げようとする中、ベジータは一人宙に浮いていました。それを見たピッコロはベジータに
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) January 28, 2021
「手を貸してやるぞベジータ…」と言い、ベジータは「…よけいなお世話だ勝手にいけ…きさまの助けなどいらん……」と答えました。
そしてピッコロは“ニヤ…”とすると「………そうか…」と言い、皆の後に続きました。(漫画ドラゴンボール35巻417話)
このベジータの様子に気が付いたのはピッコロだけです。ここに何だか意味があるような気がしました。
そしてこのいつもみたく棘のない会話が余計に二人の間の特別さを感じます。
ピッコロとベジータの背中合わせ
少しおまけで。
似たところが見え隠れするピッコロとベジータ。そんな二人は劇場版の登場の仕方も非常によく似ています。
ピッコロは悟飯のピンチに、ベジータは悟空やトランクスのピンチに颯爽と登場しました。そして苦戦しながらも皆で敵を倒し平和になった後、忘れられたかのようにピッコロとベジータの二人が画面に現れるのです。
この闘い終わった後の二人が一緒にいる場面はレア感すら感じますよ。(笑)
少しご紹介したいと思います。
【劇場版ドラゴンボールZ極限バトル!!三大超サイヤ人】
この映画は、悟空たちの前にドクターゲロが残した人造人間13、14、15号が出現し、襲ってきました。
氷河地帯で、悟空、トランクス、ベジータの3人が人造人間たちと闘います。悟飯のピンチにはピッコロも現れました。
そして人造人間を倒した後、一同は病院にいたのですが、ピッコロとベジータは小さな氷山の欠片の上でお互いそっぽを向き、腕を組んで座っています。
闘いが終わって飛び去ることなく、二人は何か話していたのでしょうか。(笑)
意外な組み合わせにその状況がとても気になりますね。
【劇場版ドラゴンボールZ銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴】
悟空がセルゲームで犠牲になり、平和を取り戻したかのように思われましたが、それによって新たな敵が地球に迫っていました。
悟飯たちは天下一大武道会に参加します。決勝戦、そこには本来ミスターサタンの弟子たちが待ち受けているはずだったのですが、何故か宇宙の暴れ者ボージャック一味が。
苦戦しながらも悟飯たちは闘い、悟飯のピンチにはピッコロが、トランクスのピンチにはベジータが駆けつけます。
そして悟飯がボージャックたちを倒し、悟飯たち一同が入院している病院の屋上では、ピッコロとベジータの姿がありました。
皆が病室で談笑している中で、皆の中には入らずに“遠からず近からず”の距離が、何ともピッコロとベジータらしいです。
実は仲が良いのでは?と見える場面でしたね。また、二人は似ているなと思えた瞬間でもありました。
ピッコロもベジータも二人とも悟飯に対して甘すぎる件
ピッコロとベジータと言えば、悟空との繋がりが強いようにも見えますが、実は悟空の息子、悟飯との関係も見逃せません。両者とも深い関りがありました。
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
特にピッコロに関しては、上記でも触れましたが悟飯と過ごしたことが改心のきっかけになった可能性が強いです。
それは悟空と共闘したラディッツ戦のあとの事です。ピッコロは悟飯を強制的に修行させました。この間は共に行動しています。(漫画ドラゴンボール18巻206話~214話)
そしてピッコロはナッパから悟飯を庇った時は涙を流しながら「き…きさまといた数か月……わ…わるく…なかったぜ……」と言いました。(漫画ドラゴンボール19巻223話)
その後もピッコロが悟飯を助けたり、共に行動したりする場面が多々あります。
反対に悟飯がピッコロを気にかけるシーンも見られ、二人の絆は揺るぎないものとなりました。
そのせいか、若干ピッコロは悟飯に優しいような甘いような部分も見受けられます。
二人は師弟関係で、修行&闘いにおいて絶対的な信頼があるのはわかりますが、なんと悟飯は師匠ピッコロに自身の娘、パンの子守りまで任せているシーンが!(アニメ・ドラゴンボール超第43話)
ピッコロは「行きがかり上仕方なく…」なんて言っていますが、完璧な育児です。可愛くて仕方がないといった感じで…(笑)
こういったところからもピッコロは悟飯に甘い感じがしてきますね。あの頃の「世界征服」と言っていたピッコロが嘘のようです。
ピッコロと悟飯の関係性についてはこちらの記事が面白いです
— DBP公式デザイン課 (@dragonballpress) September 14, 2020
ベジータと悟飯の関係も、生死を分けるほどの激しい闘いの中で見られました。
セルとの闘いでトランクスが命を落とします。ドラゴンボールで生き返られるのですが、その光景を見て何も考えられなくなったベジータはセルに攻撃をしました。
ですがセルには敵わず、反対にセルに攻撃されたベジータを悟飯が庇います。そのせいで悟飯の片腕は使えなくなってしまいました。
するとベジータは悟飯に「な……なんてことだ…………こ…このオレがお荷物になるとは…す…すまなかったな…悟飯…」と謝ります。(漫画ドラゴンボール35巻415話)
ベジータは悟飯に助けられました。そしてあのベジータが謝ったのです。
またベジータも悟飯に対して甘い?様子が伺えました。「カラダがなまってるぞ いくら平和だからといっても訓練はしておけ」(漫画ドラゴンボール36巻423話)
「悟飯は?ハッキリ言って潜在能力が一番高いのはあいつだろう」(漫画ドラゴンボール超1巻6話)
「悟飯は闘えるか?数少ないサイヤ人だぞ ちゃんと修行させとけ!」(漫画ドラゴンボール超6巻30話)
ベジータの場合「甘い」というより、気にかけているといった感じでしょうか。そして同族意識が強いようにも感じますね。
ピッコロ、ベジータ共に生死のかかった状態に悟飯がいました。なので、尚更二人とも悟飯との関りが深いものになったのだろうと思います。
まとめ
元は悪者だったピッコロとベジータ。今ではドラゴンボールの戦士に欠かせない二人になりました。
二人が通ってきた過去や性格もどことなく似ている部分がありましたね。また悟飯や悟空との関りもとても深いものがありました。
個人的にこの二人が大好きなのですが、どんなところ?と聞かれたらたくさんある中でやはり『ツンデレ』というところなのだと思います。
無口なせいか怖い感じのする二人。でも実は周りをよく見ていて、かつ思いやりがあったりするところのキャップが二人の良さを引き立てるのだと思いました。
いつも第一線で活躍するピッコロとベジータ。
これからの活躍も楽しみですね!!
ドラゴンボールは続編のドラゴンボール超もめちゃくちゃ面白いです。ベジータの性格は急変かしたのは超から。ピッコロさんも悟飯の子供のパンちゃんの子守をしたりと今までのドラゴンボールとは一味も二味も違う世界です。